「フォロワーはいるのに、お金にはなっていない」。Mさんが受講を考えはじめたころの状態です。
都内で一人暮らしの会社員。年収は約300万円で、飲み会やコーヒーのたびに値段を気にしていたそうです。そこから1年かけて、TikTokの運用代行の仕事を少しずつ増やし、月の収入は25万円から平均65万円(いちばん多い月で100万円)になりました。
この記事は、Mさんへのインタビュー動画をもとに、どんな順番で何をしてきたかをまとめたものです。数字や出来事は、すべてご本人のお話にもとづいています。
▲ インタビュー本編(23分08秒)/AandI独立メディア塾チャンネル
受講生プロフィール
| お名前 | Mさん(インタビュー当時20代) |
|---|---|
| 受講前の仕事 | 会社員(Webデザイナー)・都内で一人暮らし |
| 受講前の年収 | 約300万円/貯金70万円 |
| TikTok歴 | 2018〜2020年ごろに学生として2年運用。フォロワー6万人 |
| 受講期間 | 約1年 |
受講前:フォロワーは6万人。でも収入はゼロ
Mさんは学生のころ、TikTokでフォロワー6万人のアカウントを育てていました。言葉を使わない動画が国内で広まり、海外にも届いて、短い期間で数万人増えたそうです。
ただ、どうして伸びたのかはご本人にも分かっていませんでした。
伸びたけど、これが果たしていいのやら(本人談)
当時はTikTokの収益化の制度も、運用代行という仕事もまだありませんでした。社会人になるときに投稿をやめ、そこから3年間はSNSから離れています。
変わったのは2023年ごろです。「お金がない」と感じてYouTubeで調べているうちに、TikTokの運用代行という仕事があることを知りました。そのころの生活は、こんな様子だったそうです。
- 年収300万円・副業なし・月の収入は25万円ほど
- 都内で一人暮らし、家賃5万円
- 飲みに行くたびに、3,000円か5,000円か8,000円かを気にする
- スタバにはなかなか行けない。コンビニでも値段を見てしまう
受講を決めるまでには迷いもありました。「話を聞いて、良さそうならそれでいいかな」くらいの気持ちだったと振り返っています。
受講中にやったこと:アカウントの作り方、調べ方、仕事の取り方
Mさんが「特に役に立った」と話していたのは、次の4つです。
1. アカウントを作る前に考えるシート
学生時代のアカウントは、準備なしで投稿したら伸びたタイプでした。だから同じことをもう一度やる方法が分かりませんでした。受講後は、シートに沿ってアカウントの方向性を決め、講師に見てもらってから始めるようにしています。
2. 伸びている動画の調べ方
伸びる動画を、勘ではなく決まった手順で探せるようになったこと。そのうえで、依頼してくれた会社が何を達成したいのかを考えて、動画の中身と見た人の行き先を決める。この順番を大事にしていたそうです。
3. 運用代行の仕事をもらうための資料
会社に「運用を任せてください」と伝えるための資料です。実際にどこから仕事が来たかは、あとで紹介します。
4. 困ったときに相談できる場所
運用代行を始めてから、担当しているアカウントが伸びなくなったときに、すぐ相談できる相手がいたことも大きかったそうです。
結果:数字で見るMさんの1年
自分のアカウント
- フォロワー 6万人 → 8万人
- TikTokの収益化プログラムからの収入は月5〜10万円(約8か月で合計約40万円/対象の再生回数800万回)
月に100万回再生をずっと取り続けて、やっと月5万円(本人談)
自分のアカウントだけで大きく稼ぐのは簡単ではない、というのがMさんの実感です。収入の中心になったのは、次の運用代行の仕事でした。
運用代行①:IT企業のアカウント
- フォロワー0人から始めて、7,000人に
- 調子のいいときは、1本の投稿からアプリが80件ほどダウンロードされた
- 1件のダウンロードは会社にとって500〜600円の価値なので、1本の投稿で約4万円分。これを月に10本ほど投稿
その後、Mさんはその会社のインターン生に運用のやり方を教え、社内で回せるようにしました。いまはMさんがほとんど手を出さなくても続いているそうです。
運用代行②:フィットネスの会社
- TikTokのフォロワーは100人ほど。同じ動画をInstagramにも出すようにした
- 会社の目的だったトレーナーの採用で、月15件の応募につながった
- 投稿は「見てもらいやすい筋トレの動画が7割、採用向けの動画が3割」
フォロワーが少なくても、会社が困っていることを解決できれば、仕事として成り立つ例です。
収入と生活の変化
| 受講前 | 受講後 | |
|---|---|---|
| 月の収入 | 25万円 | 平均65万円・いちばん多い月で100万円 |
| 本業の年収 | 300万円 | 500万円(運用代行先のIT企業へ転職) |
| 貯金 | 70万円 | 450万円 |
転職のきっかけは、運用代行をしていたIT企業の社長との雑談でした。「そろそろ転職を考えている」と話したところ、「じゃあうちに来る?」と声をかけてもらったそうです。週に1〜2回やりとりしていたので、入社前から会社の雰囲気が分かっていて安心だった、とも話しています。
運用代行の仕事は、次の3つの経路から来ました。特別な人脈があったわけではありません。
- 求人サイトのWantedlyにプロフィールを載せたら、メッセージが届いて最初の仕事に
- 友人からの紹介
- 求人サイトのIndeedで自分から応募(受講が終わってしばらくしてからも仕事が決まった)
これから:お金より、時間を大事にしたい
インタビューのときMさんは、月末で会社を辞めてフリーランスになる予定でした。見込みの年収は800〜900万円です。
300万円の頃はお金が欲しくてしょうがなかった。今はお金には困っていないけれど、やりたいことのための時間がない(本人談)
今後はWebデザインの仕事を週3日にして、残りの時間を旅行とTikTokの発信にあてるそうです。これまでに30か国を訪れていて、30歳までに75か国に行くのが目標とのことでした。
Mさんの1年から分かること
- フォロワーが多いだけでは、収入にはなりません。Mさんも6万人いながら、3年間は収入ゼロでした。
- 最初の仕事は、求人サイトから見つかることもあります。「フォロワー数」と「運用した経験」をプロフィールに書いたことで、IT企業から声がかかりました。
- 依頼してくれた会社の目的から考えると、仕事が続きます。採用が目的なら、採用向けの動画を3割混ぜる。そこまで考えるのが運用代行の仕事です。
- 身につけた運用の力は、転職でも評価されました。支援先から声をかけてもらい、年収が200万円上がっています。